温泉と、わたしたちの“宴会”

宴会という形を借りた劇場で、風呂上がりの人々が集い、飲み、くつろぎながら、既成の枠にとらわれないパフォーマンスを目撃する。
演出と司会進行を務める上田久美子が、自身の孤独について語る即興的な独白と、竹中香子と三河家諒が演じる端役俳優と孤独な労働者の断片的な物語が交錯し、虚構と現実の境界が曖昧になるにつれ、パフォーマンスは混沌へと突き進み、遠く異なる活動領域から集まったアーティストたちも、宴会も、その渦に巻き込まれていく。

会場となるのは、地域の人々に愛されてきた老舗銭湯「蒲田温泉」の宴会場。

多様性とは、おそらく「居心地の悪さ」をそのままにしておくこと。あるいは、互いの違いを消すことなく、同じ空間をわかちあって飲み、食べ、生きることなのかもしれない。出演者も観客も、日常で交わることのない人間どおしが、温泉の湯気と釜飯の香りに包まれながら、奇妙でざわついたひとときをともに過ごす。

演出・出演　　　　　　　　上田久美子
出演・創作コラボレーター　竹中香子・三河家諒
演出部・出演　　　　　　　大崎晃伸
会場　　　　　　　　　　　蒲田温泉宴会場(大田区)
期間　　　　　　　　　　　2025年1/24-2/3

照明アドバイザー：髙田政義（RYU）​
音響​​監修：和田匡史
舞台監督：河井朗（ルサンチカ）
宣伝美術：小池アイ子
POPライター：島村
記録映像：太田信吾
記録写真：松本和幸
協力：前田清実
制作：寺田凜、古川真央、河村美帆香（syuz’gen）
Projectumï運営サポート：高橋祐子、菱田伊駒、川野惠子、平野暁人
主催・企画製作：Projectumï
協賛：オープンロードアソシエイツ株式会社
助成：公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京［東京芸術文化創造発信助成］、公益財団法人セゾン文化財団