上田久美子劇作・演出家
大和古墳群に抱かれた農村に生まれた上田久美子は、日本とフランスを往還しながら、伝統と前衛、芸術と娯楽、パフォーマーと観客、あらゆる境界を問い直す創作活動を続けている。彼女独自の視点と実践は、農村共同体で育ったことや、日本の企業社会の制約の中で働いたことなど、アートの世界とは遠い生活の実感に深く根ざしている。
劇作家・演出家としての歩みは、宝塚歌劇団への転職から始まった。
京都大学でフランス語学・フランス文学を学んだのち、東京の製薬会社勤務を経て、宝塚歌劇団に入団。10年以上にわたり大規模な舞台作品の脚本・演出を手がけ、『星逢一夜』により、第23回読売演劇大賞演出家賞を受賞。よりパーソナルな作品創作を志し、2022年に同歌劇団を退団。独立後初の戯曲『バイオーム』が岸田國士戯曲賞の最終候補となる。
2023年より、文化庁新進芸術家海外研修制度を通じてフランスに滞在し、公共劇場の現場で研鑽を積んだのち、創作活動の基盤として日本に合同会社Projectumi、フランスにCompagnie Projectumiを設立する。
2025年、東京・蒲田温泉にて、宴会形式のイマーシブ・パフォーマンス『寂しさにまつわる宴会』を発表した。
2024年よりセゾン・フェローII。
projectumïプロジェクトゥミ
上田久美子の企画を制作・運営するプラットフォームであるprojectumïは、アートと娯楽の境界を取り払って、誰でもアクセスしやすく、かつ、同時代の問題を深く共有できる作品を生み出すための活動を行う。
projectumï においては、テキストの他に身体表現が主要な表現手段となり、「舞台/客席」の固定的な関係性を超えた、新たな芸術体験の形式を探求している。
その作品ではしばしば、観客は受動的な鑑賞者から、即興的な登場人物や予期せぬパフォーマーへと変化し、日常と異なる知覚へ誘われる。
法人名
合同会社Projectumi(読み:プロジェクトゥミ)
設立年月日
2025年(令和7年)5月9日
所在地
〒105-0013
東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル 2F